無意識と意識 プログラミング学習の習慣を身につけよう!
はじめに
著者はプログラミング勉強中の公認心理師(国家資格です)です。 主に行動変容、動機付けなどが専門です。 自分がプログラミング習慣を身につけるために、心理学や行動変容の知識を使ったアプローチを説明します。
意識と無意識
心理学の領域では、意識と無意識という分類があります。 例えばダイエットをしたい人がいるとします。
意識は
- 痩せたい
- 明日から毎日運動をする
- 早起きして筋トレをする
と考えていても、次の日には、無意識が
- お腹すいたから食べる
- 今日は寒いから運動はパス
- 眠いから二度寝する
という選択をとってしまうことが多々あります。
無意識はやらない理由を無限に作り出します。 (クリエイティブアボイダンスといいます)
テスト前日に、勉強をしたくないので、部屋の掃除をした経験は誰しもあると思います。
無意識は獣、意識は獣使い
よく無意識は獣、意識は獣使いと言われます。
直接対決すると絶対に勝てません。
しかし上手に手なづけると、獣は獣使いの言うことを聞きますので、強力な味方になります。
プログラミングの勉強でいうと、 意識(獣使い):毎日5時間プログラミングの勉強をしたい!1000時間積み重ねたい! 無意識(獣):スマホいじりしたい!遅くまで起きて、ギリギリまで寝たい!目先の楽しいことをしたい! みたいな状態です。
プログラミング(デバッグなど)でも、大きな問題は小さく切り分けることを求められると思います。 プログラミング学習の習慣の確立も同様に、問題を小さく切り分けましょう。
なぜ無意識は学習をしたくないのか、真剣に向き合う
上記の例では、意識はプログラミングの勉強をしたいのに、無意識はスマホでだらだらしたいそうです。 これはなぜでしょうか。
- 今までの惰性である
- 学習するという行為に対するコストが高い
- スマホでだらだらする、という行為のコストが低い
- プログラミング習得後のメリットを忘れている
- 中長期的なメリットより、目先のメリットを優先している
- 現状維持バイアスがかかっている corp.miidas.jp
- 成功体験が少ない。学習性無力感がある。 www.mitsumura-tosho.co.jp
などなどです。 これらを真剣に向き合うことで、少しずつ解決できると思います。
気合いと根性は一番ダメなアプローチ
気合いと根性で乗り切る!ということは、無意識を完全無視して意識だけで行動するということです。 後ろから獣が追いかけてきているのに、最後まで全力で走り切る、みたいな感じですね。 短期間なら可能かもしれませんが、プログラミングの学習は長期間にわたります。
無意識を味方につけて、低コストでプログラミング学習を「息を吐くように」できるような習慣をみにつけたいですね。